ここまで、自分の時間単価を算出し、AIツールやスキマ時間を駆使して「タイムパフォーマンス(タイパ)」を極限まで高める方法を解説してきました。しかし、効率化を極めると、ある種の「病」に陥ることがあります。
それは、「常に何か生産的な(自己投資になる)ことをしていないと不安になる」という強迫観念です。資格勉強や副業に時間を全振りし、家族との時間や自分自身の休息を「非生産的だ」と切り捨ててしまっては、一体何のための生活防衛なのか分かりません。
家族との時間や芝生の手入れ。「非生産的」に見える時間の高い利回り
実は明日から、家族5人で2泊3日の軽井沢旅行へ出発します。早朝のランニングや自然の中でのアクティビティなど、3人の子供たちと全力で遊ぶ予定です。また、茨城の自宅にいる休日は、庭の芝生の手入れに数時間を費やすこともあります。
これらの時間は、社労士のテキストを読んだり、ブログを書いたりする「直接的な自己投資」に比べれば、一見すると非生産的に見えるかもしれません。しかし、これらは決して「時間の浪費」ではありません。家族の絆という無形資産を築き、総務の激務で摩耗したメンタルを回復させるための、極めて利回りの高い「時間投資」なのです。
NISAやJT株と同じ。時間も「コア(自己投資)」と「サテライト(QOL向上)」で分散投資する
金融資産の運用において、私はNISAなどで老後資金を堅実に増やす「コア資産」と、JTなどの高配当株で今のQOLを上げるためのインカムゲインを得る「サテライト資産」を明確に分けています。時間投資も全く同じ「ポートフォリオ」の概念が必要です。
【sawaの実体験・所感】
[私は社会保険労務士の資格試験合格に向けて勉強を続けていますが、平日には家で勉強することはほとんどありません。仕事で疲れているということは最もその通りなのですが、子供との時間をとりたいという思いが根底にあります。
通勤時間と昼休みで1日に約3時間ありますので、その時間を勉強時間にあてています。自動車通勤時には、教科書を読んだ声を録音した音声を繰り返し聞いて、自分の声で再現して説明をしたりしています。昼休みには食事の後に間髪入れずに一問一答に取り組んでいます。1週間の単位で計画通り進まない単元があれば土日の間にリカバリーして、週初めの月曜日にはリセットされている状態となっています。
仕事、子育て、資格取得、休息などやりたいことや、やらなければならないことが多々ある中で、有限である時間をメリハリをつけて使おうと心がけています。
通勤やスキマ時間は「コア」として徹底的に自己投資(資格勉強や自動化)に回し、そこで生み出した余裕(時間)は「サテライト」として家族や自分のQOL向上のために意図的に使い切る。このバランスが崩れると、長期的な人生の充足感は得られません。
60歳での独立、80歳での家族法人は「息切れしないペース」があってこそ
私の目標は、60歳での社労士・行政書士としての独立、そして80歳でのアグリビジネスを中心とした家族法人の設立です。これは数年で終わる短距離走ではなく、数十年にわたるフルマラソンです。
タイパばかりを追求して息切れしてしまっては、80歳まで心身の健康を保つことはできません。時間を1円単位でシビアに管理する左脳のアプローチと、旅行や庭いじりを楽しむ右脳のアプローチ。この両輪を回すことこそが、多忙な会社員がQOLを保ちながら長期ビジョンを実現するための「最強のタイムマネジメント」なのです。